エンゲージメントとはここ数年でよく耳にする表現で、ご存じの方も多いと思います。
これからエンゲージメントという表現は今後更に日常に浸透していくと考えていますので
今回、エンゲージメントをテーマに記事化致します。
エンゲージメント?と聞いて、私の率直な感想はかなり曖昧な表現だなです。
例えば、
経営者側の場合、ユーザの興味や注意を惹きつけ企業とユーザのつながりを強固にする意味です。
従業員側の場合、会社に対する”愛” “思い入れ“など会社への絆を意味します。
立場によって、意味が大きく異なりますが、共通項は”居心地の良さ”です。
今の環境に不満が少なく、お互いWINWINな関係である。自己成長ができる環境。これがエンゲージメントのある状態です。
今、サラリーマンのエンゲージメントは低下しています。
理由は終身雇用が崩壊しつつあるからです。過去は終身雇用が大前提にあり、会社のために
尽くせば、その見返りも相当分受けることができました。
ですが、今、終身雇用は崩壊しつつあり、会社のために尽くしても、その見返りが返ってこない可能性が非常にたかいためです。
そのため、エンゲージメントのある状態=社畜と認識が強まっています。
終身雇用が崩壊しつつある現代において、従業員側の視点でなく、経営者側の視点でエンゲージメントを求める必要があります。
エンゲージメントを分かりやすく説明するとき、私は1968年に出版されたT・レビット博士の著書「マーケティング発想法」
の冒頭の「ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である」という格言を引用します。
ドリルを買う人になんのために買うのかと聞いた時に、どんな答えがあるでしょう??
人にお願いされたから買いました。箱に穴を開けるために買いました。穴の精度をあげるために買いました。
それぞれ買う目的は様々です。
それでは次にこのドリルを開発する側として、何を目的としてドリル開発するのか??と聞いた時に、
どんな答えがお互いWINWINな関係を築くことができ、自己成長ができる環境に身を置いているでしょうか。
人に言われたから開発する。困っている人が多いから開発する。市場にない高精度の穴を開けられるドリルを開発する。
何を目的にするかで開発するドリルの仕様が変わってきます。
何かをする目的をより具体的に、対象をはっきりさせる事で自分自身の考え方、行動は大きく異なります。
あなた自身の目標が誰でも達成できるような目標であれば、それは自分の考え方、行動は一般的なものとなります。
具体的に目的決めるとは?
ドリルを開発する目的を”市場にない高精度の穴を開けられるドリルを開発する”とします。
その目的を達成するために掲げる目標を以下3パターンとした場合、どうでしょうか?
①コスト、スケジュールは度外視で何が何でも”市場にない高精度の穴を開けられるドリルを開発する”を達成する。
②ユーザの作業時間は大幅に増すが”市場にない高精度の穴を開けられるドリルを開発する”を達成する。
③現状の課題を再度整理し更なる付加価値を加える。
目的を達成できれば良い訳ではありません。目標を達成するのは大前提として
更なる質の向上を目標となければお互いWINWINな関係を築くことができ、自己成長ができる環境に身を置く事はできません。
数字が達成しているからとか。コスト、スケジュール通りに開発できたとか。目的に対して達成はできていますが
質を考えるとどうでしょ? それが本当に相手にとってベストですか??
目的に対して、目標を設定する場合、そこに求めるもんは質にして下さい。
今やっている仕事はなんのためなのでしょうか。後工程の人にどんな形でバトンを渡すことがベストなのでしょうか。
自己完結で終わらず他社との関わり合いの中でそのベストな答えを導きましょ。
それがエンゲージメントだとネイチャー2号が考えてます。